クラシックギタリスト宮川春菜さん初ツアー!名古屋公演リポート

宮川春菜東名阪初ツアー名古屋・宗次ホールリポート 音楽のこと

クラシックギターのコンサートは初体験。

クラシックギタリスト宮川春菜さん、東名阪ツアーの初日、名古屋・宗次ホールへ行ってきました!私、エレキギター、アコースティックギターを趣味で弾くのですが、クラシックギターは聴くだけで。

エレキギターを弾くのでロックなどの音楽が好きなことはお判りいただけると思います。好きなバンドはLed Zeppelinというロックど真ん中。しかしながら、実は子どもの頃から聴くこと自体はクラシック音楽の方が先だったのです。まったくの普通の家庭で、バイオリン弾きたいと駄々をこねるも却下されていた記憶が脳の片隅に。だから大人になっても、オーケストラや何とか4重奏とかたまに公演に行ってたんです。

が、クラシックギターの公演は今回が初。少々緊張しながら、どういう雰囲気なんだろうと考えつつ少し早めに会場に行くと、すでにたくさんのファンの皆さんがロビーで待機状態であったのです。ちょっとビビりました。男性ファンの多いこと多いこと。これは後述しますがわかります。。。

宮川春菜コンサート会場看板

当日券出てたんですね。もったいない!!

宮川春菜さんについて

このブログを読んでくださる方はご存じだと思いますが、念のための少しだけ宮川さんのことに触れておきます。

宮川春菜さん地元は奈良県。小学4年生の時に第39回日本ギターコンクールで金賞を受賞。このコンクールでは5年連続金賞。山陰ギターコンクールで2年連続優勝。12歳にして奈良でソロリサイタル開催。2019年第27回山陰ギターコンクールプロフェッショナル部門優勝、2020年第42回ジュニアギターコンクール高校生の部優勝、最優秀賞も獲得。2023年日本・スペイン協会創立50周年記念「第41回スペインギター音楽コンクール」第2位(日本人最高位、聴衆賞獲得)、2024年第13回J.S.バッハ国際ギターコンクール優勝・・・とまあ抜群の成績を収めている若手ギタリストの超期待の星。これだけ観てもものすごいギタリストだということがわかります。

宮川春菜さんの魅力

私が、宮川春菜さんを知ったのはYouTube。おすすめで流れてきた動画を見ているうちに、どんどんはまってしまい、毎日のように動画を鑑賞するようになっていました。

その魅力は何でしょうか?いろんなコンクールで受賞する演奏力、特に緩急自在に奏でられる一音一音が、しっかりと出ていること。これどんなギター弾く人でもわかると思いますが、かなり難しいことです。速いフレーズだと音の粒がそろってないことも多いのです。アマチュアだとなおさら。しかも指弾きで。10代の頃から話題となっていたのも納得です。

それから表現力。やっぱり楽器はテクニックとどういう情景を表現するか。これですよね。私は宮川さんのヴィブラートがとても好きです。ちょっとマニアックなポイントかもしれませんが・・・。私の聴覚は、いい意味でその揺らぎに反応し心が引っ掛かります。心を込めて弾いている、そういった思いが伝わってくるんです。

あとは何といっても宮川春菜さんの佇まい。空気感。柔らかさと凛とした何とも言えない雰囲気。これに惹きつけられるんですね。男性ファンが多いのもうなづけます。いつか生演奏を聴いてみたいと思っていたので、ひとつ夢が叶いました。

5月4日名古屋・宗次ホール classical guitar concert tour 2025 “Progress”

前述しましたが、クラシックギターのコンサートは初参戦でしたので、なんというか段取り?写真撮っていいのか?サイン会あるって?あ、CD売ってる、など戸惑いもありましたが、1階席最後尾の中央に席を取りコンサートの始まりを待っていました。(自由席でしたので、年齢層は高めですが若い方もちらほら)

14時になりスタート。宮川春菜さんが登場!「うわー本物だー」と感激。(ちょっと恥ずかしい書き方ですけど)

いやここで、感じたのがスター性です。ステージに登場する立ち姿がね、美しい。堂々としている。華やかさといいましょうか。

前半の衣装は、スパンコールをちりばめたキラキラとしたドレス。

アマチュアギタリストの私としてすごいなーと思った点は、チューナーなんて使わずに軽く耳でチューニングあわせるところ。たまに音叉使ってらした。「おれチューナー使っちゃうよな」とか思ってしまいまいました。(クラシックギターのコンサートじゃ当たり前かもしれませんがなんせ初めてなので)

演奏曲目は、宗次ホールがクラシックを誰にでも親しみやすくというモットーで運営されているので、全部クラシックの曲目にしましたと冒頭で話されていた。演奏ごとにMC挟まれて入れこれはとても良かったかな。

演奏自体はもう圧倒的でした。

やはりYouTubeで聴くのと生で聴くのとでは全然違います。速いフレーズ、穏やかなフレーズ、弦を滑らせるキュッキュッという音も、大胆に弾く音も、わたしは一瞬も逃すまいと目と耳で捉えようと必死でした。あ、ひとつ、驚いたのがポジションチェンジの素早さです。これはもうビビりました。プロのクラシックギタリストの技術にひれ伏すばかり。どれだけ練習するんだろう?

もう、ずっと聴いていたかった。そういうコンサートってなかなか体験できないものです。

本編終わりアンコール時は撮影できました。なかなかスマホではうまく撮れませんでしたが雰囲気を。

宗次ホール公演での曲目

おそらく、東京、大阪とも部分的に曲目が違うのではないかと。

・2つのメヌエット ラモー

・エチュード №7 ヴィラ=ロボス

・英雄的大ソナタ イ長調 Op.150 ジュリアーノ

・最後のトレモロ バリオス

・無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調 BWV1004よりジーク/ジャコンヌ J.S.バッハ

<休憩>

後半は衣装を変えての登場。左肩を出したパンツスタイル。ここでどうも定番らしい「どっちの衣装がいい?」アンケートがありました。私は後半のスタイルに挙手!和んだ一瞬でした。

・24のカプリース Op.1より№24 パガニーニ

・スペイン風セレナーデ マラッツ

・椿姫(オペラレビューOp.8より第29番) J.K.メルツ

・白鳥(動物の謝肉祭より第13番) サン=サーンス

・ハンガリー狂騒曲S244/R106より リスト

アンコールで「禁じられた遊び」が演奏されたんですけれど、とても贅沢な「禁じられた遊び」だなぁと感じました。「禁じられた遊び」は私も弾けますけれど、もちろんヘタウマバージョンとなりますが。。。

たぶん、初の東名阪ツアーの初日で緊張されてた部分もあると思います。しかし、それでも会場の注目を一手に引き受けて圧倒する演奏と表現は素晴らしい体験でした。

たった一人でステージに立ちギターを奏でる。バンドだったらミスしても誰かかがカバーしてくれる。でもそれはできない。そのプレッシャーを楽しんでいる、気持ちよく感じているかのような宮川春菜さん。行ってよかったなぁと心から思えるコンサートでした。

演奏後は、すぐにサイン会。これは疲れているのに大変だなと思いながらも、わたくしもCD購入しサインしていただきました。

わたくし、めちゃくちゃ嬉しそうです。こうやって何十人も笑顔で対応されて頭が下がります。

宮川春菜さんのコンサートMCで記憶に残っていること

そういえばMCでパガニーニが、ギタリストだったことも話されていてびっくりしたなぁ私。ギターの奏法からヒントを得てバイオリンに取り入れていたそうで。ふむふむ。

もうひとつ、6弦をE(ミ)からD(レ)に落とすことがあって、それは音域を広げるためということを話していた。ギターを弾く身としては、ああそうかぁ、半音2つ分落とすってことは、それだけSCALEにしたら音数増えるもんなぁと自問自答。今までただ、音がヘヴィとか弾きたい曲が・・・という理由でD音にしたりしていたのがまさに目から鱗ですよほんと。何年ギター弾いとるんじゃワシ。勉強になりました。

推しの気持ちがやっとわかった

今回のコンサートに行って感じたことの一つに大阪公演6月27日(金)あおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホールも行きたいなとすぐに思ったことです。こんなの初めて。

それからですね、真っすぐ、まっとうに成長して素晴らしい演奏をずっと届けてほしいし、ずっと応援したいなぁと感じてまして。これってちょっと推しの気分なのか?と。ビジュアルも柔らかい雰囲気で好きだなぁ。しかも低音が効いてとてもラジオ向きの声!これは元ラジオマンとしてはとても気になる存在。

まだ22歳の宮川春菜さん、ツアーのタイトル”Progress”が示す通り、これからも”進化・進歩”してゆく姿を私は見ていきたい!応援したい!

会場で販売されているアルバム「Strelitzia」。。ジャケットにサインしてもらいました。それから宮川印のステッカーを帰り際もらいました!

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